2010年06月09日

森山大道新作写真展「NAGISA」

銀座のBLD GALLERYの写真展。

今まで、一人の女性を撮り下ろすことのなかった森山大道が、一年掛けて渚ゆう子を撮った作品の展示会。

場所は都会であり、雪の山形であり、海辺であり、と様々だ。

何故ゴールデンポップスの歌姫、渚ようこなのかという事も不明だが、どの画面にもザラリとした不協和音を流している被写体としては、二人の組み合わせは最適だ。

数枚の写真に宇野亜喜良が、オープニングの時にコラボレーションしてイラストを加筆している。
当意即妙なイラストにも感心するが、もう76歳だからその衰えを見せない気力にも感服する。

森山と、宇野と、渚の取り合わせは展覧会で爛れた祝祭的な雰囲気を十分に醸し出してる。

sc0036.jpg  sc0035.jpg  nagisa.jpg


森山と渚の、会場での対話映像が公開されている。
http://mediadefrag.jp/project/nagisa/

殆ど語らない渚の、「嬉しかった」という言葉と森山の「時間が全て」という最後の言葉は共に胡散臭い。しかし胡散臭さを越えて作品を作り終えた、共同正犯としての語られない通底する意識が見てとれる。

森山特有の、粒子を荒らした写真が二枚大伸ばしで展示されていた。
荒らした粒子の中の渚は、なぜか不機嫌な安堵に包まれているようだった。
posted by 遊戯人 at 23:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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