2012年07月28日

「青山杉雨の眼と書」展と良寛

東博で今「青山杉雨の眼と書」と言う展覧会をやっている。
上野の都美館と西洋美術館はフェルメール目当てで、暑さにもかかわらず長蛇の列だが東博はひっそりとしている。

青山杉雨の事は殆ど知らなかったが、東博で個人の書を特別展で扱うのは西川寧以来二人目と言う事だ。
編年体のように展示されている作品は、一作一面貌と言われる次々変貌する作風をよく表しているが、70歳を過ぎてからの作品が素晴らしい。

とりわけ印象に残ったのが「書鬼」と言う作品だ。
この作品は最晩年の最後の大作で、81歳の死の前年に子息に身体を支えて貰って書いたものとされるが、死の床での裂帛の気配が書の周りに漂っている。

20120727書鬼s-.jpg

一つの書だけでも、その人の生き様を語りつくす事が出来るということだ。

常設展には、時々思いもかけぬ書の作品が展示される。
良寛の枯れかじけた自画賛「貴賎老少唯自知」、画は髑髏。

20120727良寛画賛s-.jpg

良寛の最後は 貞心尼との相聞で知られるが、髑髏の画は何時のものだろうか。
青山杉雨の最後と良寛の最後は書において対比的だが、何れもきりきりと人の心を騒がせる。
 うらを見せ おもてを見せて 散るもみぢ
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2012年07月17日

浜降祭

関東三大奇祭の一つの茅ヶ崎の浜降祭は、その由来は諸説あるようだが、今は開催日は変遷を経て海の日に行われている。

暑い夏はやはり祭りと言うことで、早朝からの祭りに繰り出してみた。

祭事が執り行われる砂浜の会場には結界の竹鳥居が立てられ、神輿はそこから入場し、人で溢れる式場を練り歩きながら、紺の幟がはためく斎竹で区切られた場所に着輿する。
38基の神輿が整然と並び、紺の幟が富士を背にはためく様は壮観だ。

20120716竹鳥居s-.jpg  20120716浜降祭1s-.jpg  20120716浜降祭2s-.jpg


夫々の神輿に御祓いが滞りなく執り行われたあと、各神輿が順次祭場を発輿し、寒川神社の五色の神旗も翻る。

20120716寒川神社神旗s-.jpg


かなり荒れていた海だが「どっこいどっこい」の威勢のいい掛け声とともに、思い切った神輿が禊に海に入る様は噂に違わぬ豪快さ。

担ぎ手には女性もかなり見受けられ、以前のような荒っぽさは減っているというが、どの神輿が、最後まで海に入り続けるかの駆け引きもあるらしく、町々の意地の張り合いも興味深い。

20120716浜降祭禊2s-.jpg  20120716浜降祭海中禊s-.jpg  


日本全国、神輿が海中禊をする祭りは数多いが、その圧倒的な数と富士を背景にする絶好のロケーションはここに勝るものはないだろう。
相模国一之宮寒川神社の神官に八方除の御祓いを受けた神輿と人々は、今年のこれからの運気は間違いなさそうだった。

梅雨もあけて、見計らったように赫々たる本当の夏がやってきた。
posted by 遊戯人 at 16:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 見る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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