今回は「Living Form―生きている形―チャック・ホバーマン展」
この構造デザイナーは銀座のポーラビル自体の動くファサードの設計者。
バンクーバーの冬季五輪も開始されたが、今は誰も思い出すこともないソルトレイクシティ冬季五輪の開会式の可動アーチも設計した。
会場に入ると、ミュージアムのある三階のファサードを実際に動かせる装置があり、誰でもLED照明を七色に変えながらファサードを開閉させる事が出来る。
当たり前だが、自らが外からの効果を確認できないのは、ちょっと残念。


会場内も実際に、動かして構造体の変容を確認できる模型もいくつか置かれている。
バックミンスター・フラーのジオデシック・ドームの可動版もあり、ハリセンボンのような形がチャック・ホバーマンの技術によって変容する姿を見るのも面白い。


技術が芸術や美に短絡的に結びつくものでは無いが、その志向が無ければ何者にもなりえないのは当たり前の事だ。
Living Formは、時々それに届いて、際どく美のように見える事がある。