日本三大奇祭で有名な、黒石寺蘇民祭の黒石寺から3kmほどしか離れていない。
山号は大梅拈華山円通。
曹洞宗に大梅拈華録というものがあるようだが、詳細は判らない。拈華は勿論拈華微笑の拈華だろう。
正法寺の見ものは、日本一といわれる巨大な茅葺屋根で、平成18年に10年にわたる改修を経て蘇ったと言う。
惣門からは、しかしその巨刹は全く窺えない。
人を拒否するような、そして人のスケールを無視した蛇紋岩の石段があり、惣門を通るとさらに巨石の石組みによる次の階段が待ち受ける。
かろうじて見える茅葺屋根が、少しずつ視野を拡げてゆく。
明らかに、拒絶の意思に満ちた石段だが、その気持ちは分からないでもない。



巨刹の本堂は、高さが26mもあるが、写真では残念ながらそのスケール感は全く分からない。



実際に見て初めて分かることが多いが、何故このような場所に、何故茅葺なのか、何故感覚を麻痺させるほど圧倒的な大きさなのか。全ては宗教のなせる業なのか。
全て理解を超える建物だった。
ラベル:正法寺
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