2013年10月02日

都民の日の庭園巡り

毎年10月1日は都民の日で、東京都関係の美術館や庭園が無料開放される。

東京都には浜離宮恩賜公園、芝離宮恩賜公園、小石川後楽園、六義園、向島百花園、清澄庭園、旧古河庭園、旧岩崎邸庭園、殿ヶ谷戸庭園と管理している有名な9つの庭園があるが、何故か芝離宮と向島百花園は未踏だった。

都民の日をよい機会ということで、出かけてみた。

芝離宮はすぐ傍の浜離宮に比べて規模は小さいものの、あちらこちらに豪快な石組みや異な灯篭もあり、泉水に映る高層ビルの姿も都心ならではのもの。
謎のドルメンのような石柱があって、「この石柱は小田原北条家に仕えた戦国武将の旧邸から運ばれた門柱です。ここが小田原藩(大久保家)の上屋敷であった当初、茶室の柱に使われていた」というもっともらしい説明が書かれていたが、本当だろうか。
石の柱の茶室など、見たことも聞いたこともないのだが。

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ともあれ、浜離宮ほど有名でないので人出も少なく、開けた空を見てのんびりするには絶好の場所のように思えた。

向島百花園は、江戸時代の町人で骨董商を営んでいた佐原鞠塢が作ったという異色の庭園だが、文人墨客に愛され、幾多の水害や空襲の被害を乗り越えて今も多くの野草が咲き誇り、丁度秋の七草が盛りだった。
この庭園はとりわけ萩が有名で、萩を詠む句があちこちに掲げられて、いかにも庶民の身近な庭園の伝統が続いている感を受ける。

秋の野に 咲きたる花を 指折りかき数ふれば 七種(ななくさ)の花
萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 女郎花 また藤袴 朝貌の花
                        山上憶良 

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文人墨客の一人として入り口の扁額は蜀山人が揮毫しており、百花園の名称自体は酒井抱一が付けたということだ。
抱一の「夏秋草図屏風」や「月に秋草図屏風」などは何となく百花園の風情をうかがわせる。

庭園内から見えるスカイツリーも、江戸時代から続いた下町の庭園に新しい風景として根付きそうだ。

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posted by 遊戯人 at 19:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 観る | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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